かみ合わせと全身の健康について、歴史を紐解きますと、G.V.Black(1836~1915)が歯が全身の健康に影響するという考え方から
それまで、虫歯なったら抜歯するという当時の考え方に意を唱え、
虫歯の部分をどう削ってつめれば歯が残せるかを発表しました
現在僕たち歯医者の原則となっている、ブラックの窩洞は
歯を安易に抜くと全身状態が悪くなるからという考え方から始まって
いたのです、しかし現在の歯科医のほとんどはその理念を忘れ去り
ただ単に、充填方法の原則としかとらえていないのです
P.Frauchard(1678~1761)の論文には歯と頭痛に関する記載がありますし
耳鼻科医である、J.B.Costen(1895~1962)が発表した、咬合の関与する耳鼻科領域の症状は
コステン症候群として現在でも多くの論文に引用されています
このように先人が歯と全身の健康について注目した痕跡はあるのですが
残念ながら、学問体系化されることはなかったのです
長くなってきましたので、続きはまた後日
この記事の著者
院長・歯科医師 西本雅英
略歴
平成2年
大阪大学歯学部卒業
SJCDベーシックコース修了
藤本研修会補綴コース修了
MSPDマイクロスコープコース修了
SJCDマイクロスコープコース修了
SJCDベーシックコース修了
藤本研修会補綴コース修了
MSPDマイクロスコープコース修了
SJCDマイクロスコープコース修了
平成9年4月
西本歯科医院開業
所属学会
日本歯科審美学会
大阪大学歯学部同窓会学術委員会副委員長
日本顎咬合学会
日本歯科無痛治療協会
日本顕微鏡歯科学会
アートオブデンタルエステティック
京阪神咬合臨床研究会