歯茎が黒くなる4つの原因とオススメの治療方法をご紹介
日常生活をしている中で、とある原因によって「歯茎」が黒くなってしまうことがあることをご存じでしょうか。
中でも、会話などで人から見える位置の歯茎が黒くなってしまうと、コンプレックスに感じてしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、なぜ歯茎が黒くなってしまうのか、その原因と、どんな治療法があるのかについて解説します。
歯茎が黒くなってしまう原因
まずは、通常であればピンク色をしているはずの歯茎が、どうして黒く変色してしまうのか、その原因について解説します。
歯科治療で金属の材料を使用した
1つ目に考えられる原因は「過去の歯科治療で金属部品を使用した」ことが挙げられます。
歯科治療では、差し歯や被せもの、治療のための土台に金属を使用することも多く、場合によっては保険診療を受けられるなどのメリットがあるのです。
しかし、金属部品にはいくつかのメリットがあり、歯茎が黒くなってしまうこともその1つに数えられています。
歯科治療に使用された金属部品は、経年劣化により次第に金属イオンが溶け出し、それが歯茎に沈着することで歯茎を黒くしてしまいます。
歯周病になっている
2つ目に考えられる原因は「歯周病」が挙げられます。
歯周病は有名な口腔内トラブルの1つですが、歯周病にかかると歯茎は炎症を起こしてしまい、赤黒く変色してしまうのです。
また、歯周病の原因である歯石が歯茎の中に溜まると、より一層歯茎が黒くなる原因にもなります。
歯周病は自然に完治することは考えにくいため、歯周病の自覚症状を感知したら早めに歯科医院で治療を受ける必要があるのです。
メラニン色素の影響
3つ目に考えられる原因は「メラニン色素の影響で黒くなっている」ことが挙げられます。
メラニン色素といえば、肌を黒くする原因物質として知られていますが、実は歯茎にも発生する可能性があるのです。
メラニン色素が発生する原因は肌と同じく、外部から受ける刺激になります。
肌の場合は日光(紫外線)の影響ですが、普段は口を閉じている時間が多い以上は歯茎のメラニン色素の発生は日光とはあまり関係しません。
人によって異なりますが、歯茎のメラニン色素の発生要因としてよく知られているのは「喫煙」です。
煙草に含まれている物質による刺激が歯茎に刺激を与えて、歯茎の黒ずみの原因になっている可能性が高いと考えられます。
歯の神経が壊死している
4つ目に考えられる原因は「歯の神経が壊死している」ことが挙げられます。
虫歯などの影響で歯の神経が死んでしまうと、歯に栄養が行かなくなり、次第に黒ずんでいきます。
歯の根元まで黒ずんでしまうと、歯茎からその黒い部分が透けて見えるため、歯茎が黒く見えてしまいます。
歯茎が黒くなるデメリット
歯茎が黒くなっている場合、いくつかのデメリットが発生すると考えられます。
原因が健康を損なわせている
歯茎が黒くなっているということは、何らかの原因が存在するということです。
中には、歯周病や歯の神経の壊死のような、健康に問題をきたすような原因であることも考えられます。
そのような問題を放置すれば健康的な生活を損なうことになりますので、早めに治療を受ける必要があります。
審美面に問題が発生する
歯茎が黒くなっているということは、不健康な見た目になっていると考える方も少なくありません。
奥歯の歯茎であれば別でしょうが、黒くなっているのが前歯のように人から見えてしまう歯茎だと、それがコンプレックスになってしまうことも考えられるでしょう。
黒くなった歯茎の治療法
最後に、黒くなってしまった歯茎の治療法について解説します。
原因を治療する
まずは、原因となっている病気などの要因を、歯科治療によって取り除きましょう。
原因が残ったままだと、歯茎の黒ずみを除去できたとしても、再び歯茎は黒くなってしまいます。
レーザー治療
歯茎の黒ずみは、歯科用のレーザー治療器で除去が可能です。
熱さや痛みも感じることはなく、処置時間は30分程度で1~2回ほどで効果が出るでしょう。
ただし、歯茎が薄い場合などは歯茎が痩せたり、変形してしまうリスクもあるので注意してください。
薬剤治療
薬剤を使用した治療法もあります。
この薬剤は、使用すると歯茎の表面の皮をはがす効果があり、個人差はありますが1~2週間ほどで黒ずんだ歯茎の表面が剥がれて健康的な歯茎の色を取り戻すことができるでしょう。
多少の痛みを感じる可能性もありますが、これは化学やけどの影響であり、永続するわけではありません。
まとめ:歯茎の黒さが気になる方は早めに治療を受けよう
歯茎が黒くなっていると、見た目に問題が発生するだけでなく、その原因が健康上の問題を発生させている可能性もあるので放置することはできません。
歯茎が黒ずんでいることがわかったら、早めに歯科医院に相談して、適切な治療を受けてください。
歯の食いしばりが引き起こす影響と治療方法について解説
人にはさまざまな癖がありますが、その1つに「食いしばり」があります。
人に迷惑をかけるような癖ではありませんが、本人にはさまざまな悪影響を及ぼす癖なので、原因やどんな影響があるのか知っておくことが重要です。
そこで今回は、歯の食いしばりが引き起こす影響と、その治療方法について解説します。
食いしばりが引き起こす悪影響
まずは、食いしばりが常態化することによる悪影響について解説します。
歯が傷つく
食いしばりによる1つ目の悪影響は「歯が傷つく」ことです。
強くかみ合わせることにより、食いしばっている歯には強い力がかかり続けます。
一時的であればそこまで大きな悪影響はありませんが、食いしばりが常態化することによって歯に負担がかかり続けてしまいます。
そうなると、歯がすり減ってしまったり、割れたりするリスクが高まります。
また、銀歯など歯に詰め物をしている場合であれば、それが外れてしまうこともあるでしょう。
このように、食いしばりを続けることによって歯に負担がかかってしまい、歯が傷ついてしまうのです。
歯槽骨が痩せる
2つ目の悪影響は「歯槽骨が痩せる」ことです。
食いしばりによる負担は、歯だけでなくその下にある歯槽骨という、歯を支えている骨にも影響を及ぼします。
食いしばりにより歯槽骨に負担がかかり続けると、次第に歯槽骨が痩せてしまい、だんだんと歯がぐらついてしまうのです。
最終的には歯を支えらるだけの歯槽骨がなくなってしまい、歯が抜け落ちてしまうことがあります。
顎関節症の原因になる
3つ目の悪影響は「顎関節症の原因になる」ことです。
顎関節症とは、あご周辺の痛みや開口時などの異音、開口に関する障害などの症状を伴うもので、食事や会話など日常生活に少なからず悪影響を及ぼします。
食いしばりによる負担は歯だけでなく、あごにも影響を及ぼすことになるのです。
結果として顎関節症のリスクを高めることになり、あごの痛みなどの症状によって生活の質を下げることになるでしょう。
身体への悪影響がある
4つ目の影響は「身体への悪影響」です。
食いしばりによる悪影響は口回りだけでなく、骨や神経にも影響を及ぼす可能性があります。
その結果、肩こりや頭痛、腕のしびれや倦怠感などの症状をもたらす可能性があるのです。
食いしばりを甘く見ていると、最終的に全身にさまざまな症状をもたらす可能性があり、日常生活にも支障をきたすことになるでしょう。
食いしばりの原因
食いしばりが癖になっている人の、食いしばりの原因になっているものは、多くの場合は「ストレス」です。
ストレスを感じることで、無意識に食いしばりをしていることが多くみられます。
現代社会は仕事や家事、育児などでストレスを溜め込みやすい時代であると言われており、きちんとストレスを発散できずにいると、さまざまな症状の原因につながることも少なくありません。
食いしばりを治す方法
上記のように、食いしばりはさまざまなリスクをもたらす原因になる癖であるため、食いしばりの自覚がある方は早めにこれを解消する必要があります。
そこで、食いしばりを治すのに効果的だとされている3つの方法について解説します。
マウスピースを装着する
1つ目の方法は「マウスピースを装着する」という治療法です。
そもそも「食いしばりを防ぐ」ということには、身体への悪影響を回避するというメリットがある一方で、無理に食いしばりをやめてしまうとストレスの発散を阻害するという側面もあります。
そのため、夜間を中心にマウスピースを装着することによって、食いしばりをしても歯への悪影響を抑えるという治療方針があります。
マウスピースはネットショップなどでも購入できますが、ご自身の歯の状態に合わせないと歯並びに問題が生じる可能性がありますので、歯科医院で入手することをおすすめします。
ストレスを溜め込まない
2つ目の方法は「ストレスを溜め込まない」ことです。
食いしばりの最大の原因はストレスであり、ストレスがなければ食いしばりの癖も自然と治っていくでしょう。
仕事などでストレスを感じることは仕方がないとしても、受けたストレスを発散してあげれば、ストレスを過剰に溜め込んでしまうことはありません。
どんな方法でストレスを発散できるかは人によって異なりますが、ご自身に合った方法でストレス発散を実践し、食いしばりの原因になるストレスを溜め込まないようにしましょう。
食いしばりをしないように意識する
3つ目の方法は「食いしばりをしないように意識する」ことです。
食いしばりが常態化してしまった場合、ストレスを発散してもなかなか食いしばりの癖が治らないこともあります。
そのため、意識して食いしばりをやめるように努力することも重要なのです。
たとえば、仕事で使うパソコンに付箋を貼っておいて、付箋に気が付いたらあごの力を弱めて、上下の歯を離してみてください。
食いしばりは集中している時など無意識にやってしまうため、集中する時にはふと気が付くサインを用意しておき、食いしばりを意識的に治す方法を実践しましょう。
まとめ:食いしばりの癖がある方は早めに治そう
食いしばりは歯や身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
無意識にやってしまう癖なので簡単には治せませんが、ストレスを発散するなどして原因を取り除き、マウスピースを利用するなどして食いしばりによる悪影響から脱却しましょう。
銀歯って実際どうなの?知っておきたい銀歯について
虫歯の治療などで使用される「銀歯」ですが、その特性を知らないと後悔することもあります。
治療のためとはいえ、特性も知らずに銀歯を使用することはメリットを薄れさせることになるでしょう。
そこで今回は、歯科治療で使用される銀歯のメリット・デメリットについて解説します。
銀歯とは?
銀歯は、実は純銀ではありません。
銀以外にさまざまな金属が配合されている、合金と呼ばれる金属でできています。
虫歯などで歯を削った際に、その補填用に使用されることの多い素材です。子どもの頃に虫歯になり、歯を削った穴の詰め物として銀歯で歯科治療を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。
銀歯のメリット
銀歯には、以下のようなメリットがあります。
保険診療で歯科治療を受けられる
銀歯の最大のメリットといえば「保険診療」が挙げられます。
歯科治療もその多くが保険適用で3割負担での比較的安い治療が受けられますが、審美歯科など一部の歯科治療は保険適用での治療が受けられません。
健康保険は「病気の治療のため」というのが基本原則であり、それ以上の理由を求める場合は保険が適用されないのです。
銀歯での治療は保険が適用されますので、治療費を抑えることができます。
耐久性が高い
銀歯のメリットは他にも「耐久性」の面でも発揮されます。
合金ということは銀歯は金属ですので、かなり固いです。
歯というものは時に固いものも噛むことがありますし、歯同士で嚙み合わせることもあります。
虫歯などの治療で使用される素材の中には、自然の歯よりも耐久性の低い素材のものもあり、噛み合わせなどの問題で欠けてしまうことがあります。
銀歯は耐久性の高い素材なので、長期的に使用していても噛み合わせなどで欠けてしまうことはありません。
長く使用できる素材なので、子どもの頃から銀歯を使用していても、大人になっても使用できるケースが多いのです。
銀歯のデメリット
ですが、銀歯には以下のようなデメリットもあるのです。
金属アレルギーのリスクがある
1つ目のデメリットは、金属アレルギーのリスクについてです。
前述のとおり、銀歯はさまざまな金属による合金で構成されています。
つまるところ、銀歯が金属であることには変わりありません。
人によっては、その金属に対してアレルギー反応を示すことがあります。
そうなれば、銀歯で歯科治療をしても、その銀歯を取り除いて歯科治療をやり直さないといけないため、余計に歯科治療の治療費が発生してしまうことになります。
見た目に問題がある
2つ目のデメリットは、銀歯の見た目に問題があることです。
「銀歯」というくらいですから、見た目は完全に銀色、金属の色をしています。
そのため、白い歯とは全く異なる色をしているのです。
奥歯であれば他人からは見えにくいかもしれませんが、それでも見えてしまうリスクは少なくありません。
これは「セラミック」での治療との大きな違いであり、自然な白い歯と近い色をしているセラミックであれば白い歯との親和性があるのに対して、銀歯では明らかな不自然さが出てしまうことは避けられません。
歯茎が変色する可能性がある
銀歯の3つ目のデメリットは、銀歯にすることで近くの歯茎が変色してしまう可能性があることです。
銀歯は錆びやすいので、少しずつ銀歯の金属が溶け出してしまい、歯ぐきの色が変わってしまうことがあります。
これを「メタルタトゥー」といい、こうなってしまうと表面の歯茎をピーリングで剥がすしか歯茎の色を戻す方法はありません。
メタルタトゥーの治療では薬剤やレーザーで歯茎の表層を剥がしますが、銀歯を他の素材に変えなければ再発する可能性があります。
そうなると、余計に歯科治療の治療費がかかりますし、その場合は大半が保険適用外治療になりますので、多額の治療費がかかることになるでしょう。
銀歯の下が虫歯になる可能性がある
銀歯の4つ目のデメリットは、銀歯で治療した歯が再び虫歯になってしまうリスクがあるということです。
前述のとおり銀歯は金属なので、噛む力によって少しずつ変形します。
そのため、銀歯を装着してから時間がたつと、銀歯と歯の間に隙間が生じてしまって、その隙間に歯垢が溜まりやすくなってしまうのです。
また、見た目にも虫歯がわかりにくいため、虫歯が進行して重症化しやすくなってしまいます。
銀歯は歯垢ケアが難しいため、同じ歯がもう一度虫歯になってしまう可能性が高いです。この、治療した歯がまた虫歯になってしまうことを「二次カリエス」といい、せっかく治療した虫歯が再発してしまうと再び歯科医院に通院しなければならなくなります。再度治療をし直すとなると治療費がかさみますし、面倒に感じることでしょう。
まとめ:特性を知ったうえで銀歯を利用しよう
銀歯は安く歯科治療ができるメリットがありますが、さまざまなデメリットもあることを理解しなければなりません。
それらのデメリットも理解し、セラミックなどの他の治療法もあることを理解したうえで、治療法を選択してください。
歯垢と歯石の違いとは?落とし方やケアについて解説
よく、歯磨き粉などのデンタルケア商品のコマーシャル等で「歯垢(しこう)」や「歯石(しせき)」といった単語が使われることがあります。
何となく「歯についていると良くない物質」というイメージがあると思いますが、人によってはこれらを同一視して混同していることも少なくありません。
ですが、歯垢と歯石は全く別の物質であり、デンタルケアを疎かにするとこれらが大きなトラブルの原因になるのです。
そこで今回は、歯垢と歯石の具体的な違いと、これらを除去する方法について解説します。
歯垢と歯石の違い
まずは、「歯垢」と「歯石」の違いについて把握しておきましょう。
歯垢とは?
「歯垢」とは、歯の垢と書きますが実際にはそういった存在ではなく、その正体は細菌の塊なのです。
歯の表面を触ってみると、白くてねばねばした物体が指に付着すると思いますが、これが歯垢、別名「プラーク」と呼ばれています。
前述のとおり歯垢は細菌の塊であり、1mgの歯垢に億単位の細菌が住み着いているのです。
歯垢に含まれている細菌は、食事中の糖分を栄養分として増殖を続けて、さらに粘着性のある物質を作り出すことによって歯の表面に強力にくっついてしまいます。
この細菌は「酸」を作り出す性質があり、作り出された酸が歯の表面を溶かすことで虫歯などの口腔内トラブルの原因を作り出すのです。
歯石とは?
「歯石」とは、唾液中に含まれているミネラル分が歯垢に結合することで、固く変質した物質です。歯石は歯垢と同様に細菌の塊です。そして、歯石の表面はデコボコしているため、そのデコボコに歯垢が付着し、さらにより多くの細菌が住み着いてしまうようになります。
歯の表面に付着した歯垢は、たった2日という短い期間で歯石になると言われています。
「石」と名がついている通り石灰化した歯石は極めて固くなっており、歯垢のように歯磨きで落とせる状態とは異なり、通常のブラッシングでは歯石を除去することはできません。
歯石を放置するとどうなる?
前述のとおり、唾液中のミネラル分の影響によって石灰化した歯石は、通常の歯磨きでは除去することができません。
歯垢の状態であれば通常の歯磨きでも落とすことができるのですが、多くの方は本当に正しいといえる歯磨きができておらず、どれだけ念入りに歯磨きをしても細かいところの歯垢までは完全に落とせていないのが現状です。
前述のとおり、残った歯垢は2日もあれば歯石化しますので、そこにさらに歯垢が張り付いて歯磨きでは落とせず、歯石はどんどん増えていきます。
歯石は歯垢とは異なり虫歯の原因になることはほとんどありませんが、代わりに歯周病などの口腔内トラブルの原因になることが危険視されているのです。
歯垢と歯石の落とし方
虫歯の原因になる歯垢も、歯周病の原因になる歯石も、放置することはできません。
では、歯垢と歯石を除去するためには、どういった方法が必要になるのでしょうか。
歯垢の落とし方
歯垢は歯石ほど除去が難しい物質ではなく、通常の歯磨きで十分にこれを落とすことができます。
食後数時間で歯垢が作り出されてしまいますので、それまでの間に食後の歯磨きをしておくことで、歯垢が堆積して歯石化してしまうのを防ぐことができるでしょう。
ただし、多くの方はどれだけ念入りに歯磨きをしていてもどこかに必ず磨き残しが発生しているため、これが日常的に繰り返されることで歯石の発生リスクを高めてしまいます。
とくに、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間の歯垢は歯石化するリスクが高いので、デンタルフロスを使って細かいところの歯垢もきちんと取り除くことが重要です。
歯石の落とし方
歯磨きでのその大部分を除去できる歯垢に対して、石灰化して固くなった歯石の場合は通常の歯磨きでは取り除くことができません。
そのため、歯科医院に通院し、「歯石除去」を利用する必要があります。
歯科医院では「スケーラー」と呼ばれる専用の器具を用いることで、固くなってしまった歯石を砕いて除去することが可能です。
このスケーラーですが、最近ではネット通販などで販売されていることも多くなりましたが、自力で治そうとすると歯や歯茎を傷つけてしまうおそれがありますので、必ず歯科医院で歯石除去を受けてください。
歯科医院での歯石除去には健康保険が使えますので、1回の歯石除去で3,000円~4,000円ほどの治療費がかかります。
なお、歯石の発生状況によっては1回の通院だけではすべての歯石を除去することができないケースもあるので注意してください。
歯石の放置度合いによっては歯周病などの病気が見つかる可能性もありますので、その場合はその治療も受けることをおすすめします。
まとめ:歯石ができたら早めに歯科医院で落としてもらおう
歯石ができてしまったら、日々の歯磨きだけではこれを取り除くことができず、放置すれば歯周病などのトラブルの原因になります。
歯科医院に通院すれば専用の器具で歯石を取り除いてくれますので、早めに歯石除去を受けてください。
歯垢は通常の歯磨きでも落とせますが磨き残しのリスクもありますので、デンタルフロスを用いるなどして歯石になるまでに歯垢を除去してしまうことも重要です。
歯に良い食べ物は?歯医者が解説します。
私たちは、食事によってさまざまな栄養を摂取し、健康状態を維持しています。
食べ物に含まれている栄養の中には、私たちの大切な「歯」にとって良い効果をもたらしてくれるものが含まれているのです。
そこで今回は、歯に良いとされている食べ物について解説します。
歯に良い食べ物
「歯に良い食べ物」とは、要するに歯にとってプラスの効果をもたらす栄養が豊富に含まれている食べ物のことです。
これらの栄養を積極的に摂取することで、歯の健康を維持できるだけでなく、その栄養による健康への効果で日々の生活もより良いものになるでしょう。
カルシウムが豊富に含まれている食べ物
「カルシウム」は、歯の表面にあるエナメル質の形成に必要な栄養素です。
魚介類や乳製品に多く含まれており、これらには後述する「たんぱく質」も多く含まれていますので、歯の健康を維持するのにうってつけの食べ物となっています。
朝食には、ぜひ焼き魚やヨーグルトなどを取り入れて、積極的にカルシウムを摂取しましょう。
カルシウムは骨の健康にも関わる栄養であるため、骨粗しょう症などのリスクにも関わっています。
ビタミンDが豊富に含まれている食べ物
「ビタミンD」は、前述のカルシウムの吸収をサポートする役割を担っている栄養素です。
しいたけなどのキノコ類や、鮭やさんまに多く含まれている栄養となっています。
カルシウムを摂取するにあたっては、ビタミンDも一緒に摂取できるとカルシウムの効果を高められるでしょう。
また、ビタミンDには免疫機能を調整する働きもあります。
ビタミンA が豊富に含まれている食べ物
「ビタミンA」は、歯のエナメル質を強化する役割がある栄養素です。
ニンジンやかぼちゃ、パセリなどの野菜に加えて、わかめや海苔などの食べ物にも含まれています。
また、ビタミンAの主成分である「レチノール」には、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める働きもあります。
ビタミンCが豊富に含まれている食べ物
「ビタミンC」は、歯の内部にある象牙質の形成を支える役割がある栄養素です。
緑黄色野菜や果物などに多く含まれており、焼きのりにも多く含まれています。
また、ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持や、ストレスに対する抵抗力を高める効果もあります。
たんぱく質が豊富に含まれている食べ物
「たんぱく質」は、歯肉・歯根膜や歯槽骨などの歯周組織の形成に関わっている栄養です。
肉類や魚介類、乳製品や大豆などに多く含まれています。
現代の食生活では不足しがちになる方も多いので、意識してたんぱく質を摂取する必要があります。
たんぱく質は筋肉などの組織の形成に関わるだけでなく、免疫機能にも関わる栄養素であるため、病気に強い体のためにはたんぱく質の摂取が欠かせません。
海藻類
「海藻類」は、含まれている栄養はもちろんのこと、アルカリ性であることが歯の健康に関わっています。
歯は酸性になると溶けてしまう可能性があるため、口の中をアルカリ性に近づけられる海藻類は虫歯などの対策にうってつけです。
食物繊維の多い食べ物
「食物繊維」は、噛むことによって歯や粘膜の表面が清掃され、唾液の分泌促進やあごの成長にもつながる成分です。
野菜や根菜類、豆類に多く含まれており、ほかの栄養と一緒に積極的に摂取したい成分となっています。
歯に良い飲み物
次に、歯に良いとされている飲み物について解説します。
牛乳
「牛乳」は、歯の健康に欠かせないカルシウムとたんぱく質が豊富に含まれている飲み物です。
苦手な方や消化に問題がある方も少なくありませんが、できるだけ積極的に飲んでおきたい飲み物となっています。
緑茶
「緑茶」は、その中に含まれている「カテキン」などの働きにより抗菌作用に優れており、虫歯予防作用がある飲み物です。
コンビニなどでも簡単に購入できますので、日常的に飲んでおきたい飲み物といえます。
日ごろのデンタルケアこそが歯の健康に重要
上記のように、歯の健康に貢献できる栄養はさまざまなものが挙げられますが、「これらの栄養をとっていれば虫歯や歯周病にならない」とか「これらの栄養で虫歯を治せる」といったことではありません。
あくまでも歯の健康や成長をサポートできるというだけであり、これらの栄養摂取が確実性をもって虫歯予防や歯周病予防に効果を発揮するわけではないのです。
もちろん、これらの栄養を積極的に摂取することで歯にとって悪いことではないのですが、歯の健康をしっかりと維持したいのであれば、日々のデンタルケアこそが最も重要になります。
要するに、しっかりと栄養を摂取して、食後はきちんと歯を磨くことで、高齢になっても自身の健康な歯を維持して生活を送れるということです。
まとめ:歯の健康を意識して食事や歯磨きをしよう
歯の健康維持には本記事で取り上げたさまざまな栄養が欠かせませんが、歯の健康のためには日々のデンタルケアも重要です。
健康的な食事と、食後の歯磨きを欠かすことなく、いつまでも健康な歯を維持してください。
正しい回数は?夜寝る前に歯を磨くメリットを解説
世の中「多いに越したことはない」という言葉もありますが、何もかもにその概念が通用するわけではありません。
「歯磨き」もそうであり、1日に何回も歯磨きをすることは本当に正しいのでしょうか?
また、どのようなタイミングで歯を磨くのが、最も効果的な歯磨きになるのかも知りたいところです。
そこで今回は、歯磨きの正しい回数や、正しいタイミングについて解説します。
■歯磨きの回数に定義はあるのか?
たとえば、国や歯科医師会といった機関・団体が「歯磨きは1日に●回するのが良い」と定めていれば、その回数を順守するのが良いでしょう。
しかし、2022年時点で国や歯科医師会といった団体は、1日の歯磨きの回数について特別な定義を定めているわけではありません。
歯磨きはライフスタイルに依存する
そもそも、1日に何回歯を磨けるかについては、仕事や家事、プライベートなどのライフスタイルに影響されるものですから、厳密な回数を定められていてもそれを順守するのが難しいというケースもあるでしょう。
ただ、歯のプロの目線でいえば、最低でも1日に2回の歯磨きを心がけることで、虫歯や歯周病のリスクを抑えられるのではないかと考えます。
1日2回の歯磨きはどのタイミングがおすすめ?
では、その2回はどのタイミングで実施するべきなのかといえば、1日2回であれば「朝と夜」というタイミングがベストな歯磨きのタイミングであるといえます。
その理由としては、寝ている間というタイミングが、虫歯や歯周病の原因菌が活発に活動しているタイミングであることに由来しているのです。
寝ている間は唾液の分泌が抑えられており、口の中が乾いているため、虫歯などの原因菌が活発に動きやすくなっています。
必然的にこのタイミングに原因菌の活動を放置してしまうと、虫歯や歯周病のリスクが高まるわけです。
そこで、寝る前の夜と、起きた直後の朝という2回のタイミングが、口腔内トラブルのリスクを最大限抑えられる歯磨きのタイミングになります。
歯磨きのベストタイミング
歯磨きの目的は、虫歯や歯周病の原因菌の活動を抑え、口の中を清潔に保つことにあります。
その目的に沿って歯磨きをするとなれば、歯磨きのベストタイミングは「食後」ということになるのです。
虫歯や歯周病の原因菌は、私たちが食べている食べ物を栄養として活動しています。
つまり、私たちは食事によって原因菌の活動をサポートしているともいえるのです。
もちろん、虫歯や歯周病のリスクをそのままにしておくわけにはいきませんから、食事による影響を最小限に抑えるためにも、歯磨きを欠かさないことが重要になります。
そして、原因菌への栄養供給を最小限に抑えて虫歯などのリスクを抑えるためには、食後できるだけすぐに歯を磨くことが重要です。
1日3食(朝食・昼食・夕食)食べている一般的なライフスタイルの場合であれば、「朝食後」「昼食後」「夕食後」という3回のタイミングに加えて、間食や夜食を食べるのであればその食後のタイミングにも歯磨きをすると良いでしょう。
寝る前のタイミングでの歯磨きのメリット
先ほど「食後が歯磨きのベストタイミング」という話をしましたが、それ以外にも「就寝前」というタイミングも、歯磨きをするのに適しているタイミングであるといえます。
仮に、夕食後に歯を磨いて、就寝まで何も食べていないとしても、寝る前の歯磨きには大きな意味があります。
先ほども触れていますが、寝ている間というのは虫歯や歯周病の進行リスクが高まるタイミングでもあるのです。
これは、寝ている間は唾液の分泌が抑えられて口の中が乾きやすいことに由来するのですが、当然ながら寝ている間は歯磨きすることができません。
そこで、唾液の分泌が抑えられる就寝の直前である就寝前のタイミングで歯磨きをしておき、虫歯や歯周病の原因菌の活動を抑えておくことで、就寝中の口腔内トラブルの進行リスクを抑えられるのです。
歯磨きは「習慣化」が重要
歯磨きをすることにおいて最も重要なことは「習慣化」です。
もちろん、ライフスタイルや仕事などの忙しさによって、毎日必ず決まったタイミングで歯磨きをすることができないケースもあるでしょうが、それ以外のケースにおいて毎日決まったタイミングできちんと歯を磨くことが重要になります。
歯磨きは「1回磨けば●日はもつ」ということはなく、毎日きちんと歯を磨くことで虫歯や歯周病のリスクを抑えることが、高齢になっても健康な歯を維持することにつながります。
先ほども触れていますが、どれだけ忙しくても1日最低2回の歯磨きを推奨します。
まとめ:歯磨きに明確な回数はなし、習慣化して虫歯や歯周病を予防しよう
1日当たりの歯磨きの明確な回数は定義されていませんが、最低でも1日2回、可能な限り毎食後必ず歯を磨くことをおすすめします。
就寝中は原因菌の活動が活発になりやすいため、就寝前や起床後はできるだけ歯を磨いて口の中を清潔に保ちましょう。
TCH(上下歯列接触癖)について
大阪市北区天神橋の西本歯科医院です
今回は諸悪の根源 虫歯、歯周病と並んでお口の健康を害する原因である
TCH 上下歯列接触癖についてご説明させていただきます
これはすべての患者さんに知っていただきたい ものすごく大事なことなのです
TCH Tooth Contacting Habit の略なのですが
定義として「非機能時に、上下歯列を接触させている癖」で東京医科歯科大学顎関節治療部がつけた名称です
皆さんの多くは 上下の歯は いつも咬んでるものじゃないのかと 驚く方も多いかもしれませんが
実は会話しているとき、食べ物を咬んでいるとき 食べ物を飲み込むとき以外は 上下の歯は 安静空隙位といって離れているのが本当なのです
生理的には本来上下の歯の接触時間は一日24時間の内 20分程度なのです
でも食事だけでも三食で20分以上かかるのではと思いますよね
でも食事中も食べ物が歯と歯の間にあるので 実際最後に噛み切ったときのみ 歯と歯が接触するのです
歯よりも食べ物が固いことは 無いですもんね
なので上下の歯の接触時間は一日で20分程度なのです
多くの方は唇を閉じると歯と歯が咬み合って ずっと噛んだままになっているのです
僕たちが患者さんに指摘すると それが当たり前と思っていたり 気づいていなかったりする人が ほとんどです
ではこのTCH歯列接触癖があるとな字が悪いのでしょう
僕に言わせると TCHhsお口の健康を害する諸悪の根源と言っても過言ではありません
TCHが引き起こすお口の害について説明いたします
まず 歯の咬合痛 咬合痛というのは 歯を噛み合わせたり 物を咬んだ時に痛みを感じることです
患者さんは咬んで痛みを訴えているのに 虫歯でも 歯周病でもない レントゲンを撮ってもこれといった異常がないときは ほとんどがTCHが原因です
TCHによっていつも咬みあわせて歯が圧迫されていて過敏になって わずかにあたっただけでも痛みを感じるのです
またTCHがあると 詰め物や被せによけいな負荷がかかり 接着剤が溶けやすくなって
外れやすくなります
それどころか 歯が部分的に欠けたり ヒビが入りやすくなります
その他 TCHは舌痛症の原因にもなりやすいのです
舌痛症とは舌がピリピリ ジンジンする やけどしたように痛くなる病気です
TCHがある人は舌にもいつも力が入っていて 舌が固い状態になり それが舌痛症を引き起こす原因の一つであると言われています
その他 いろいろな お口の弊害を引き起こすTCHについて これからもこの場で
詳しく説明させていただきます
特に 顎関節症との 関連についてや 治療改善法は これからご紹介いたします
TCH上下歯列接触癖につきまして 気になる方は 是非
大阪市北区天神橋の西本歯科医院にご相談ください
部分矯正について
大阪市北区の天神橋にある西本歯科医院です。
今回はお問い合わせの多い部分矯正について、ご説明したいと思います。
部分矯正とは、お口全体に装置を付けて、何年もかけて矯正する全体矯正に対して、
前歯に特化して短期間に治す矯正です。
もちろんかかる費用はとても安くですみます。
当医院で行う部分矯正は前歯から5本目までの歯に装置を付けて、
犬歯(糸切り歯)から犬歯までの歯並びの乱れを整えていきます。
多くの人が三か月から六か月の間に治療を終わらせることができます。
1~2本の歯が気になるのに全部の歯に装置を付けて、何年もかけて治す必要はないのです。
ただ、いかなる矯正治療につきものなのが矯正後の保定です。
保定とは、動かした歯が後戻りしないように固定しておく必要があります。
多くの医院では、いかつい入れ歯みたいな保定装置を使いますが、
当院では安価に透明なマウスピースを使って保定を行います。
前歯の歯並びだけが気になっている人には費用的にも
期間的にも非常に有効な治療なのです。
なお、費用に関しましても
上のみ8万円
上下で12万円
と他院に比べて、大変安い設定になっております。
大阪で歯並びを安く早く治したいのでしたら
是非、大阪市北区の天神橋にある西本歯科医院にご相談ください。
また、部分矯正に関して詳しくは、矯正歯科ページをご覧ください。
歯磨きについて
こんにちは 大阪市 北区 天神橋の歯医者
西本歯科医院院長の西本です
よく 歯磨きは一日どれくらいやればいいですか?と言う質問を受けます
「一日3回 食後3分以内に 3分間歯磨きをしましょう」という「333運動」は
昭和38年に日本歯磨工業会が歯の衛生週間に提唱したものです
日本歯磨工業会はライオンとかサンスターなど歯磨き粉をつくっていた業界の団体ですので
当時 朝一回顔を洗う時だけ 歯を磨いていた人たちに 三回歯を磨かせて売り上げを伸ばそうという
意図が見え 科学的根拠に 基づいたものではないのです
言わば 節分に巻きずしを丸かぶりしたり
欧米にはない バレンタインにチョコを贈ったりするのも 業界のキャンペーンに
よるものであるみたいなものかと思います
ただ 333運動は日本人の生活に歯磨きを定着させるのに
大きく役立ちましたので 決して悪いことではないと思います
しかし最近 食後20分以内に歯を磨いた場合 30分以上あけたと時に比べて
象牙質の酸蝕具合が大きかったという報告がありました
食後は30分以上あけてから歯磨きするのがいいみたいです
僕は 虫歯や歯周病の予防のためには 一日2回程度 5分から10分かけるのが
良いかと思います 磨くのはいつでも 手の空いたときで良いのでないかと思います
普段の歯磨きで落としきれない 歯の汚れのクリーニングは 是非 西本歯科医院へ
最寄駅は 地下鉄 天神橋筋六丁目 扇町 中崎町
JR 環状線 天満駅です
大阪市 北区 天神橋五丁目7-12
キングスコート2F
咬み合わせは大事です
こんにちは 大阪市 北区 天神橋の歯医者 西本歯科医院 院長の西本です
咬合関連症候群という言葉を お聞きになった事はあるでしょうか?
かみ合わせの異常から起こってくる全身の症状のことを言うのです
かみ合わせと言うのは、普段はほとんど気にしない方が多いと思うのですが
ほんの数ミクロンのずれだけで繰り返し噛んでいるうちに
さまざまな全身の症状を引き起こします
肩こり めまい 腰痛 冷え症と言った慢性的な症状は
病院で検査を受けても特に異常は発見されず
自律神経失調症と診断されていたりします
これらの症状がかみ合わせの調整によって治ることがあります
必ず すべてのケースで治るわけではありませんが
僕から見て 明らかに 咬み合わせが悪い場合は
それを調整すると 劇的に治る場合があるのです
口の中の健康は 口の中だけではなく 全身にも関連しているみたいです
噛むという行為は 歯 顎 筋肉 舌 などを通して全身に深い影響を与えているのでしょう
かみ合わせと言うのは 本当に大切なのです
咬み合わせに不安のある方は 是非 一度 ご相談ください
安心 安全な治療の 西本歯科医院へ
最寄駅は
地下鉄 天神橋筋六丁目 扇町 中崎町
JR 天満 です